乱反射

制作のH.Oです。

22日(土)の夜に放送された特別ドラマ「乱反射」を見ました。
主演の妻夫木聡さんと井上真央さんをはじめ、実力派揃いのキャストで、
久しぶりに重厚感のあるいいドラマだったので、未だに余韻に浸っています。
2時間で完結してしまうのが惜しいような、映画のような作品でした。

以下、ネタバレ含みます。

物語は、主人公夫婦の子どもが、強風による街路樹の倒木に巻き込まれ、
亡くなってしまうところから始まります。
警察には事故で片付けられますが、主人公(夫)が新聞記者ということもあり、
この事故の真相を突き止めようと自ら調査を始めます。

調べていくうちに、その倒木は事故ではなく、数人の「犯人」による
「殺人」だったと確信していく、という内容です。

その「犯人」達の誰でもやりそうな「ちょっと手抜きしてもいいだろう」、「これくらいのルール違反、大丈夫だろう」
ということが重なり合って1件の事件に繋がってしまうという、なんとももやもやする内容です。
「犯人」達の「自分は関係ない」という憎たらしさもよく表現されていました。
結末もすっきりするものではありませんが、自分に置き換えると怖いような、
普段の行動を考えさせられる内容でした。

あまりにも面白かったので、原作の小説も買ってみました。
かなりのページ数なので、読み終わるまで暫くかかりそうですが、
小説では「犯人」達の背景も詳しく描写されているので、読み進めていくのが楽しいです。
久しぶりの読書、楽しんで読んでいこうと思います。

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